素晴らしい母娘だと思いました。

ニュースなどでご存じの方も多いと思います。

「認定特定非営利活動法人オリーブの家」の山本親子にお会いすることができました。

たけやん編集長もお会いできることを楽しみにしていました。

お話しを聞かせて頂いて、本当に素晴らしい母娘と思いました。

事実は小説より奇なりとも言いますが、本当にドラマティックな人生を歩まれています。

母：山本　康世さん

母親の山本　康世さん。

お話しを聞いて、

「人を救うために生まれてこられた」のではないかと僕は思いました。

子どもの頃から、周囲にDVで困っている方がいれば、ご自分でできることをし、時には自宅に招き、解放し受け入れる。

おおよそ普通の人には出来ない事を当たり前の様にされ、沢山の方を救い、多くの方に影響を与えています。

特に素晴らしいのがお人柄で、とっても明るい。

その場にいるだけで周囲を元気にしているのがわかります。

娘：山本　礼知　さん

そんな母を一番近くでみて育った礼知さん。

この方も素敵な方です。

何と前職は客室乗務員！

穏やかな人柄と気配りの細かさを出しながら芯の強さも伝わってきます。

現在は母の思いを次いでオリーブの家の代表をされています。

人生を取り戻そう

DVの被害は僕が思っているより深刻でした。

毎年100人以上の方を保護し、津山だけでも20人以上の人の支援を行っています。

「機能不全家族」

山本さんはそう言われます。

夫と妻のどちらかもしくは両方に元々なんらかの問題があって家族が機能不全になっている。

夫婦だけではそれらの問題を解決することは困難で、カウンセラーや精神科医などのサポートが必要なのに当事者はそれがおかしいとは思っていない。

夫から虐待をうけ、ギリギリまで耐えて耐えて我が子の命を救うために駆け込んだシェルター。

夫から離れてようやく自分がDVを受けていたことに気づく事も多いそうです。

そういった方々の受け入れと人生の立て直しをサポートされています。

口でいうのは簡単ですが、これは想像以上に過酷なことです。

行政では救えない。

DVと聞くと

「行政は何をしているのか？」

とも思いますが、行政は家庭に介入できないので出来ない事があまりに多い。

そもそも必要な人材もお金も圧倒的に足りていません。

だからこそ民間の出番となるのですが、自治体によって本気度に雲泥の差があるとのこと。

総社市の市長は本気で子育てやDV予防に取り組んでいるとのことなので、津山市も他の自治体の良い所は見習ってほしいと思います。

他の自治体で出来て津山市で出来ないということはないと思います。

誰1人として見捨てない

避難する場所であるシェルターが必要なのですが、シェルター目的だとアパートを借りれない事がある。

家を購入したり、自宅を開放したり、支援者に協力をお願いし、何とかシェルターを用意するものの、相談がなくなることはありません。

それでも「誰1人として見捨てません」

山本さんはそう言います。

近くのシェルターでは無理でも他の地域のシェルターへ移動したり、とにかく何か手をうちます。

「忙しい」

「手が足りない」

で見捨てることは絶対にありません。

命を救う。

その強い意志を感じることができました。

予防が大切

肝心なのはやはりDVになる前の予防です。

知識として知っているだけで防げるケースもあると思います。

現在義務教育の学校での講演はほとんどないとのことで、多感な時期の子ども達へ伝える機会が増えることが望まれます。

また、近所で子どもの虐待を疑われる悲鳴を聞いた時は間違いでもよいので通報することが大切です。

最悪の事態が起こってからでは遅すぎるので地域で子ども達を守る環境を整えていきたいですね。

ご支援下さい。

マンスリーサポーター募集中です。

物価高騰で貧困とDVの痛みを抱える親子のために！継続ご支援急募！

クラウドファンディングにご支援下さい。